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いちのみやん一宮ウォーキング

往生寺から阿豆良神社

コース案内

往生寺まで来て「もう歩くのはいいや」という人は、往生寺の前の道を西に進めば県道の多加木交差点に出ます。そこから北上すれば出発点のお旅所に戻ることができますし、近くにはバス停もあります。

歩き続ける人は往生寺から東へもと来た道を戻ります。多加木緑道を通り過ぎ、さらに進むと丹陽西小学校の前から、一宮インターチェンジ方向に向かう道路に出ます。角にはコンビニ・ローソンがありますから、必要があれば食料や水などを補給しましょう。

道路を渡り、ローソンの横の道を東へ直進します。気持ちの良い新しい道です。しばらく行くと川を渡ります。この川は浅く、よくカモが見られます。

川の向こう側は丹陽幼稚園です。

さてコースは丹陽幼稚園の東側の角を左方向、北向きに曲がります。するとすぐ右側に大きな常緑樹が目に入ります。これが、一宮市指定の文化財、あずらのクスノキです。

お腹が空いてきたら、クスノキを左に見ながら丹陽幼稚園の前の道をそのまま進み、二つ目の角を右に折れてしばらく行くとじねん亭という自然食のお店があり、蕎麦の定食がお勧めです。食事の後でじねん亭の前の道を北に進めば、次の目的地阿豆良神社に至ります。

このクスノキは、民家の庭にあります。この民家には樟風苑というしゃれた名前が付けられています。

このクスノキは多分昔は農家の屋敷林の一部だったのでしょう。カメラを出して幼稚園の隣をアングルを求めてうろうろしていると、結構怪しい人に見られそうで不安でした。

クスノキを見たら、そのまま道を北へと進みます。区画整理で四角く切られた街路を2区画ほど進むとあずら公園に出ます。こじんまりした公園です。

公園を回りこんで、東側の道を左折、北へ向かいます。次の十字路を右折すると、すぐに阿豆良神社があります。多分かつては鬱蒼とした森に囲まれていたのでしょうが、今はすぐ脇を道が通り、明るい社域になっています。

阿豆良神社は延喜式に記載がある、非常に古い神社で、一宮では真清田神社の次に古い、と言われています。あずら地区の名前の元になっているのをはじめ、付近の地名のほとんどは阿豆良神社に関係があるといわれています。

かつてはもう少し北にあったのが永禄7年(1564年)戦乱のために焼失しました。天正15年(1587年)に現在の位置に再建されたと考えられます。

阿豆良神社の祭神は出雲風土記などに記載されている出雲神話の女神、天甕津媛命(阿麻彌加都比女)です。いわれはこうです。

垂仁天皇の子、品津別(ホムツワケ)皇子は7歳になっても言葉が話せませんでした。ある晩、皇后の夢の中に天甕津媛命が現れ、「誰も私を祀ってくれない。私のために祠を立て神に祭るなら、皇子は言葉を話せるようになるだろう。」と告げました。

垂仁天皇は日置部の祖である建岡君に、天甕津媛命を探し出すように命じました。建岡君は美濃国花鹿山(現岐阜県揖斐郡揖斐川町の花長上神社)に登り、榊の枝で縵(かずら)を作って神に祈り、「縵の落ちた所が神を祭る所であろう。」とって、縵を投げました。この縵が落ちた地に建てられたのが阿豆良神社だとされています。

岐阜の谷汲には花長上神社が実際にあるそうで、なんとも雄大な伝説です。ちなみに「あずら」は「かずら」が語源と言われています。

無論、谷汲から縵を作って投げ、落ちた場所を実際に確認できるわけはありませんから、すでに阿豆良神社があったところに、後世になって伝説を結びつけた可能性が高いです。

そして阿豆良神社の伝説には異説もあります。『真清探當證』によれば、ここには吾田彦という人の妻(継体天皇の祖母)の遺髪を葬ったので「吾髪(あずら)」と呼ばれるようになった、とあります。

阿豆良神社の東側の道を北に、温水プールの方へ向かいます。繊維団地を東西に抜ける牛野通の一本手前、温水プールのあるブロックの西南の角にひっそりと石碑が立っています。

この石碑の地がかつて阿豆良神社があった地とされています。要するに縵が落ちた場所ですね。往時の名残は何もありません。

また、旧阿豆良神社の地を示す石碑の横に、大正時代に立てられたと思われる、全く目立たない細い石柱が一本立っています。そこには「日塚名松跡」と記されています。

この日塚名松跡がいったい何なのか、ネット検索で調べてもまったくわかりませんでしたが、『真清探當證』の写本によれば、継体天皇の母を、実母の近くに埋葬し、御妃塚と称して松を植えたのが、後に日塚となったとか。松は明治時代に枯れたとあります。真偽のほどはわかりませんが、これが唯一見つけた日塚名松跡に関する記述でした。

往生寺から阿豆良神社へ

コースの地図

Google Map を利用しておりますので参考にお使いください。



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