いちのみやん一宮ウォーキング

お旅所から牛野神明社

コース案内

「お旅所」というのは祭礼の際にご神体を一時的に置く場所のことで、真清田神社の祭 りである桃花祭行列の出発点がお旅所です。お旅所にもよく見ると、柵に囲まれた、神輿を置く場所があります。

岐阜街道一宮一里塚

お旅所西南の角、大きな石灯籠と柵の間にある石碑が、岐阜街道の一宮一里塚の碑です。ここからスタートします。かつての岐阜街道は真清田神社の前を通り、本町通沿いに南に延びてきて、ここを通っていました。

南に向かう道を見ると右側に殿町浴場というお風呂屋さん。ゴールした後にここで一風呂浴びるのも一興です。少し通り過ぎて振り返ってみると、昭和を感じさせる煙突のある古い造りの風呂屋であることがわかります。

殿町温泉

真清田神社一の鳥居跡そしてお旅所から見て殿町浴場のすぐ手前、交通標識のすぐ脇の道の右側に小さな石柱があります。そこには「真清田神社一の鳥居跡」とあります。かつては真清田神社の一の鳥居がここにあったのです。

道はすぐに信号に出ます。大きな道は旧国道22号線、現在の岐阜街道、県道名古屋岐阜線です。写真は交差点から振り返ってみたところ。左が旧岐阜街道、右は公園通で、現在の岐阜街道です。

このあたりで岐阜街道はいったん途切れていますから信号を東側へ渡り、県道に沿って少し南に歩きます。銀行を過ぎるとすぐに九頭馬というラーメン屋。味噌ラーメンがうまくてお勧めです。

九頭馬の角を左に曲がり、すぐ次の細い道を右に入ります。九頭馬の駐車場の角です。この道が再び、旧岐阜街道にあたります。にぎやかな県道から一本中に入るだけで、こんな細くて静かな道が残っているのかと驚きですが、この道は第二次大戦前まではかなり重要な道であったそうです。

しばらくすると、右側にコンビニ・サークルKのある十字路に着きます。道はその先に続いていますが、交通量の多い道路を渡るときには気をつけてください。

その先に道が右に曲がっており、神社の柵のようなものが見えていますが、そこが牛野神明社です。


牛野は鎌倉時代の記録では市場などもあり繁栄した宿で、当時は京と鎌倉とを結ぶ、鎌倉街道が神明社のあたりを通っていました。この辺りでは、今はこの道は残っていません。

神明社にあるのが照手姫袖掛け松。

室町時代中頃の、人形浄瑠璃や歌舞伎などで名高い照手姫が常陸(茨城県)の城主、小栗判官助重と鎌倉街道を通って京へ向かう途中、ここで小袖を掛けて休息したと伝えられています。このため、鎌倉街道のことを小栗街道と呼ぶこともあり、鎌倉街道が通っていた各地に小栗という地名も残っています。

神明社にあるほとんどの施設は大正から昭和初期のものですが、鳥居近くにある灯篭の一本、上の写真の左側のものには嘉永2年(1849年)と記されています。

牛野神明社から油田遺跡へ

コースの地図

Google Map を利用しておりますので参考にお使いください。



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